浮世絵春画|江戸の春画を見る

春画の世界を覗いてみませんか?浮世絵で見る江戸時代のセックスの仕方や四十八手のやり方。花嫁の性教育に使われ、ゴッホも愛した、浮世絵師の高い技術が使われながらも、頑なに隠され続けた春画の世界とは。
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英国のシェフ、ジェイミー・オリヴァーはディスレクシア(読字障害)だそうだ。
確かに、彼の勘と感覚だけを頼りにしたような料理を見ていると、それもおかしくないと思える。彼が料理をする姿は「せっかちで無鉄砲な若者」といった印象だが、実際は食材とその調理への理解が実に深いことがわかる。そしてうまそうだ。
読字障害であるから、それ以外のセンスが発達するものかどうか私自身はわからないが、彼のセンスは料理本を片手に熱心に研究して身につくものではないだろう。

読字障害を持つ有名人はほかにも大勢いる。「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるアメリカの漫画)」の作者、チャールズ・シュルツも読字障害をもつ一人だという。(ディスプラクシア、ディスレクシア、LD
彼がディスレクシアだったかどうか、確かなことはわからないが、シュルツの「ピーナッツ」は浮世絵のファンにとってはたまらない魅力を持っているだろう。あの妖艶ともいえる枯れた線。アメリカの漫画とは思えない空虚な哲学性。ディスレクシアは「ギフト(才能)」なのかもしれない。

江戸の浮世絵師たちにもディスレクシアの者はいたのだろうか。北斎は?写楽は?広重は?歌麿は?

江戸の識字率は非常に高かったそうだ。
wikipediaによれば、
(引用)wikipedia:江戸

成人男性の識字率も幕末には70%を超え、同時期のロンドン(20%)、パリ(10%未満)を遥かに凌ぎ、ロシア人革命家メーチニコフや、トロイア遺跡を発見したドイツ人のシュリーマンらが、驚きを以って書いている。また、武家だけではなく農民も和歌を嗜んだと言われており、その背景には寺子屋の普及があったと考えられている。その様に世界的に見れば極めて高い水準であると言うことができる。


とのことである。
日本人の識字率について
江戸時代の識字率
江戸風俗雑記

高い識字率を誇った江戸時代にもディスレクシアはいたのではないだろうか。
そんな記録はまず残っていないだろう。しかし、いてもおかしくはない。ディスレクシアの原因がどこにあるにせよ、字を学ぶことが難しい者がいたとしても不思議ではない。
江戸時代に読字障害を持っていた人は、どのような人生を歩んだのだろうか。
現代において読字障害をもつことは、生きていくうえで少なからず障害になると思われている。

しかし江戸時代。読字障害を持っていたとしても案外困らなかったのではないだろうか。
寺子屋で字の読み書きが難しくても奉公に出たり、職人に弟子入りして修行したりすればいい。
寺子屋ですら、読み書きに頼らない学びの場だったのかもしれない。
高い識字率を誇り、読字障害を持つ者も困らない。それでいて豊かな文化を花開かせたのだとしたら・・江戸という不思議な社会にますますロマンを感じた。
江戸時代のエッチな浮世絵、春画をご存知ですか?
春画を知らねば浮世絵を知ったことにはなりません。
博物館で展示されない浮世絵の世界を解説します。

あなたは、春画を見たことがありますか?
浮世絵春画の特徴として、性器が大変強調して描かれていることが挙げられます。
また、表現がどこかコミカルなものや、現代のポルノとは比較にならないような過激な表現から、江戸文化のセンスを垣間見ることができます。

春画は当時「笑絵」とも呼ばれてていました。
セックスがコミカルというのは、私達現代人にとって違和感を感じることかもしれません。
しかし、実際にセックスしているのを客観視したら、それはコミカルなものに見えるかもしれません。
そもそも、セックスに笑いはつき物なのではないでしょうか?

現代の私達にとっては、セックスや性欲の表現はタブーとされがちです。
しかし、江戸の文化は、それらを抵抗なく受け入れて、本質に迫っているような気がします。
デフォルメされたセックスの絵でありながら、過激なまでにナマナマしい浮世絵春画ですが、それだからこそ芸術的にも価値が高いといえるでしょう。

時代は変わり、数百年前の春画を見ると、奇異な世界の性を描いたものに見えるかもしれません。
しかし、よくよく味わっていると、江戸時代の庶民に根付いた、男女のセックスの世界が、いきいきと描かれていることに気づくでしょう。
葛飾北斎の春画、いかにもすごそうなタイトルです。

しかし、私個人の趣味としては、葛飾北斎の絵師の才能が本当にすごくなったのは、中年から晩年にかけてだと言う意見です。
まあ、一般的にはセックスのことなんてどうでもよくなるような歳に描かれた物が、好きなんですね。
この時期には、もう浮世絵とか春画なんていうジャンルや先入観が見事に崩れるような、痛快でぞっとする作品が多数あるんですが、今回はもう少し春画らしい時期のものを取り上げたいと思います。

北斎が春画の制作をしていたのは、50代の数年間といわれます。
ちょうどエロオヤジとして脂の乗り切った時期だったのでしょうか?(笑)
とはいえ、「富嶽三十六景」を完成させた70代には、本人が「50代までに描いた作品にはまともなものがなかった」言っていますので、北斎の才能のピークよりはかなり前に書かれていたといえるでしょう。

しかし、有名な「タコに犯される海女」「波千鳥」「喜能会之故真通」など、他の作家とは一味違う特徴が見られるものも多いです。
陰毛一本一本にまで迫ったセックスの写実性、奇妙な世界観など、北斎の持ち味が出ています。

しかし、その後90歳で亡くなるまでの北斎の筆の冴え方は、精力ギンギンのおじいちゃんと言った感さえ抱かされます。
金子光晴(1895年12月25日〜1975年6月30日)の春画をご覧になったことはありますか?
放浪の詩人と呼ばれる金子光晴は、一風変わったその人生を飾る数々のエピソードは興味深いものがあります。

金子が、アジアやヨーロッパを放浪する中、春画を描いて旅費を稼いでいたエピソードをご存知でしょうか。
光晴は、美術学校を中退した過去があり、旅をする間、金はなかったものの、春画を描けば、どこの国でも稼ぐことができたようです。

詩を書き、春画を描いてはを売りながら、妻の三千代とシンガポール、ジャワ島、マレー半島といったアジアの国々、ヨーロッパはフランスはパリ、ベルギーを旅したそうです。

旅のなかで描かれただけあって、色彩的なセンスが冴えるエキゾチックな春画。一度ご覧になってはいかがでしょうか。
あぶな絵という言葉をご存知ですか?

春画の事をさす場合もあるようですが、また別物をさす場合もあります。
享保七年に幕府により好色もの本が禁止されました。
しかし、この幕府の取締りに引っ掛からないように描かれた浮世絵のことをさしてあぶな絵と言うのが一般的かもしれません。

春画 は、セックスの一場面や、性的なもの全般が描かれます。
性玩具を使っているものや、性器などの大胆なデフォルメ、通常ありえないようなシーンが描かれます。

その一方で、美人画があります。
こちらは、どなたも安心して堪能できるものですが(笑)
主に若い女性が描かれているのをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

しかし、これらとは異なるのが、ここで言う「あぶな絵」です。

あぶな絵は、春画の需要と幕府の禁止令の間でできたものといえるかもしれません。
春画のような大胆で露骨な表現は抑えられ、きわどい構図であっても、春画ほど扇情的ではありません。
ほぼ裸体の女性やあらわな乳房などが描かれることもあり、セックスしていない状況のものはあぶな絵ととらえていいでしょう。
女性が色っぽいしぐさ、無防備な様子で入浴、沐浴しているもの、湯上りに涼んでいるさま、着物の裾の乱れた様子などをよくみます。

春画のほうで技術を発達させ、男女を描くことに熟練した絵師達が、その技術を応用して取り組んだのでしょう。
現代のチラリズム(?)着エロ(ではないか)的といえるかもしれません。

浮世絵春画|江戸の春画を見るでは、浮世絵、春画を当時の時代的背景とともに解説。印象派と呼ばれた当時の西洋音楽への影響などにみられる視覚芸術としての領域を超えた浮世絵の独自性と、絵師の人物像から紐解く作品の世界観を探求していきます。